浸水に耐える家

最近の異常気象は予想を上回るものとなっています。日本各地で報道されている水害の悲惨な状況を目の当たりにすると、去年の千曲川の決壊で浸水した光景が思い出されます。津波や地震、今回のような川の氾濫は水があふれてしまうのですから準備しようがありません。このままですと国土の大半が安心して住める場所でなくなってしまいます。そのような中で住宅はどう考えるべきでしょうか。昔から先祖代々暮らしてきた畑や土地を手放すわけにもいきませんから、ある程度の浸水に耐える家を考える必要があります。

① 基礎をできるだけ高くして建てる (使い勝手や予算によります)

② 地盤をかさ上げしてその上に建てる (広い敷地が必要です)

③ ①と②を施した上に、家の気密を高めて、入り口や窓、排水等を緊急時にはふさぐことができ、それでも水が浸入してしまう場合も考えて、最大限あと処理のできる方法を考えた住宅を建てる

④ 一階を車庫や倉庫にして二階以上を居住スペースにする(比較的狭い土地でも合理的な考え方ではありますが、かなりコストがかかる事と耐震強度を高くする必要があるため、ち密な計算による設計力が必要。またそれが可能か地盤の状況も大事な要因です) 

いずれにしても、今後起こるかわからない災害にどの程度の資金を投じて備えるのか考えなくてはなりません。

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